2013年02月23日

実践ジャズ技法を適当に勉強してみる(1)

今日からは実践的なジャズ技法の勉強をします。

最初に学ぶのはインプロヴィゼーション。
日本語に訳すと即興演奏のことです。

指定されたコードの中でどう演奏するかの勉強。
つまりメロディの作曲手法と言うことになります。

コードは既に指定された中での作曲手法だから、
あの面倒臭いコード接続理論とは無縁の手法です。

と言うことで気楽に勉強しましょうw


・3コードトーン

ジャズでは十二音を3グループに区分けします。

ローワーコードトーン=和音内の音
アッパーコードトーン=和音外の音&音階内の音
ノンコードトーン  =和音外の音&音階外の音

Cmaj7(C長音階)を区分けするとこうなる。

ローワーコードトーン=ド・ミ・ソ・シ
アッパーコードトーン=レ・ファ・ラ
ノンコードトーン=レ♭・ミ♭・ソ♭・ラ♭・シ♭

この区分け自体は他の音楽理論でも一般的ですけど、
ポップス理論とはノンコードの意味が違うから注意。

ポップス理論のノンコードとはコード外の音、
つまり和音外の音&音階内の音のことです。

しかしジャズ理論のノンコードはコード外の音、
つまり和音外の音&音階外の音のことになる。

ポップスではコード=和音、ジャズではコード=音階と
コードの意味が異なっているからこんなことになります。

ローワーコードトーン=自由に使用可能
アッパーコードトーン=装飾目的で使用可能
ノンコードトーン  =装飾目的で使用可能&連続使用不可

3グループの音は上記の条件で使用可能になります。

ローワーは基本的にいつでも使用して良いものの、
他の2種類は装飾目的と言う注釈が付いている。

装飾目的の経過音や刺繍音と言った理論については
他の音楽理論で学んでいる人が大半だとは思います。

ただジャズ理論では初めてだから一応勉強しましょう。


・経過音

ローワーとローワーの間を繋ぐ音に関しては
装飾目的と見なされ何の音でも使用可能です。

Cmaj7(C長音階)でド・ミと鳴らすなら
その間をレで繋いでド・レ・ミとしても良い。

ただジャズ理論は何の音でも鳴らせます。
ここが他の理論の経過音とは少し違う所。

ド・レ♭・レ・ミ
ド・レ・ミ♭・ミ
ド・レ♭・レ・ミ♭・ミ

ローワーのドとローワーのミを繋いでいるから
上記の例は全て経過音として使用可能になります。

ド・レ♭・ミ♭・ミ

ただしジャズ理論の経過音でもこれだけは駄目。
ノンコードの音は連続使用が不可になるからです。

ド・ソ♭・ソ

逆にこんなのは経過音として何の問題も有りません。

ローワーのドとソの間を繋いでるから装飾目的だし、
ノンコードでも連続使用ではないから使用可能です。

経過音と言う概念は一般的な音楽理論でもお馴染みですけど、
ジャズ理論の経過音は上記のように結構違うから注意が必要。


・刺繍音

同じローワーの音の間に別の音を挟むことも
装飾目的と見なされ何の音でも使用可能です。

ド・シ・ド
ド・シ♭・ド
ド・レ・ド
ド・レ♭・ド
ド・ラ・ド

どれもOK。

経過音と同じく音階外の音も自由に使えたり
3度以上離れた音でも刺繍音になったりと
その辺はジャズ理論特有の考え方になります。

ド・シ・レ♭・ド

また上記のように下・上に二重で刺繍をするのもOK。

ただしソ・ソ♭・ラ♭・ソのようにノンコードを連続させたら
これは連続使用不可の原則に引っかかるから使用不可です。


・その他

ジャズ理論特有の装飾にオクターブ装飾があります。

ド・レ・レ・ミ

レを連続させるのではなく1オクターブ上げて演奏する。
前の音を1oct上げるor下げるのも装飾目的になります。

ただしもちろんノンコードでは連続になるから使用不可。
posted by sakha at 11:50| ジャズ音楽理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月22日

KAITOV3の練習作置き場

KAITOV3とその付属ソフトの練習作置き場。

グーグルアース


KAITOV3と言うかpiaprostudioが目当てだったんですけど、
piaprostudioは個人的にはちょっと残念な出来だったかな。

いやVOCALOID editorの進化系としては良い出来でした。

GUIも良くなったしボリュームやパンもいじれるし
ビブラートをグラフで操れたりと便利な機能も多い。

ただDAW上で全く操作できないのが個人的に大減点。
Rewireで動かすのと何が違うのかと言った感じです。

Cubase以外でVOCALOIDを扱うならpiaproが一番だけど、
Cubaseなら私はCubase版VOCALOIDの方が使いやすいな。

それと現状では動作が不安定すぎてまともに動かないから困る。
verもまだ0.92だしはっきり言ってバグ取り前って感じだ。

と言うことで今回はCubase版VOCALOIDの方を使用しました。
もう少しverが上がったらpiaproの方も真面目に使ってみます。

歌詞は最近印象的だった名言をリスペクトして作りましたw


Hello,I am KAITO


初めて英語対応のVOCALOIDを購入したので、
続いては英語VOCALOIDを初体験してみました。

日本語は1音符に1文字が成立するから良いけど
英語はどうなるんだ?まさか発音記号入れるのか?

と使ってみる前はかなり不安だったものの、
私の予想を遥かに超えて便利で安心しました。

英単語を入れるだけでちゃんと発音してくれるし、
その英単語が1音だけで歌いきれない量の場合は
次の音符に自動的に分割してくれるのが素晴らしい。

これなら日本語と同様の感覚で扱えそうだ。

さて、そしてもう1個の問題は作詞w

日本語の作詞でさえ難しいのに
英語の作詞ができるわけないだろ。

俺の英語なんて中学一年生レベルだよ!

と言うことで中学一年生レベルの英語を
テーマに1曲作ってみることにしましたw
posted by sakha at 12:39| 練習作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月15日

後期ジャズ理論を適当に勉強してみる(10)

長々と続いたジャズ理論の勉強は今日で終わり。
そして次回からは実践ジャズ技法を学びますw

ジャズは実践的な音楽だからその勉強も必要だ。

ジャズ理論の方もまだまだ面白い概念は多いので、
また暇な時にでも理論の勉強をするかもしれません。

リディアンクロマティックコンセプトはいずれ勉強したい。


・ポリモード(多調性)

2種類以上のモード(音階)を同時に使用する
より複雑なポリモードと呼ばれる手法があります。

とは言えこの手法は実は古典時代から結構使われている。

和音を"和声"短音階で奏で旋律を"旋律"短音階で奏でる。

短音階では和音と旋律で2種類の別の音階を使用する
場合も多いですけどこれも一種のポリモードです。

和音=ドレミ♭ファソラ♭シド
旋律=ドレミ♭ファソラシド

和音側はラ♭を使用し旋律側はラを使用する。
同時に二種類の音階が混在するのがポリモード。

ただ音階の一部が違うだけのポリモードは
それこそ古典の時代から沢山存在するから、

和音=ドレミファソラシド
旋律=ドレ♭ミ♭ファソ♭ラ♭シ♭ド

ジャズでは大半の音を変えるポリモードが主流です。


・Circleof4th

D→G→C→F→B♭…と連鎖するのがCircleof5th。

このCircleof5thは音楽理論の基本になっています。
ジャズ理論でもII−V−Iの形は散々勉強しました。

これをB♭→F→C→G→D…と逆行してしまい
新たな進行を作ることをCircleof4thと呼びます。

ジャズ理論風に言えばI−V−IIと言うこと。

Circleof4thは元々現代音楽の理論であって、
ジャズ理論では"なぜ逆行するのか"と言う
理由付けが出来なくて説明するのが難しい。

まあしかし後期ジャズではこのCircleof4thでの
新しい逆行進行も時折使われるから覚えましょう。
posted by sakha at 12:48| ジャズ音楽理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月08日

後期ジャズ理論を適当に勉強してみる(9)

長音階を何音動かすと教会旋法の音階になるかを
まとめてみると下記のような表が出来上がります。

リディアン(1音)

長音階

旋律短音階・ミクソリディアン(1音)

和声短音階・ドリアン(2音)

自然短音階(3音)

フリジアン(4音)

ロクリアン(5音)

この表で近い位置に存在する音階は相性が良い。

長音階を一音動かすと完成するリディアンやミクソは
長音階から自然にモードチェンジすることができます。

逆に4音動かすフリジアンや5音動かすロクリアンは
長音階から直接モードチェンジすると不自然になる。

さて。となると長音階→自然短音階は3音動くから
この理論が正しいとすると不自然な進行になるはず。

しかし現実的にはこれが一番自然に聴こえてしまう。

自然短音階は古典の時代から本当に面白い奴で、
理論で考えると変なのに実際は自然に聴こえる
音楽理論研究者泣かせの性質を持っています。

自然短音階については理論上は不自然になっても
実際には自然に聴こえる性質があると覚えておくと、
ジャズ理論のみならず全ての理論で役に立つはず。


・ドリアンモード

C長音階   ドレミファソラシド
C旋律短音階 ドレミ♭ファソラシド

Cドリアン  ドレミ♭ファソラシ♭ド

ドリアンモードはロック系統の音楽で多用されます。

長音階と直接比較すると特性音が複数になる音階は、
他の音階を経由して特性音を探す手法が一般的です。

今日の記事最初に載せた表を順番に降りていく感じ。
ドリアンは旋律短音階には無いシ♭が特性音になる。

C長音階   ドレミファソラシド
Cミクソ   ドレミファソラシ♭ド

Cドリアン  ドレミ♭ファソラシ♭ド

仮にミクソリディアンを経由して特性音を調べると
Cドリアンはミ♭が特性音と別の答えが出てきます。

これもこれで別に間違いではない。

同様にドリアンを経由してエオリアンの特性音を調べた場合、
エオリアンの特性音がラ♭になるのも間違いではありません。


Cドリアンダイアトニックコード

Cm7(ドミ♭ソシ♭)=I
Dm7(レファラド)
E♭maj7(ミ♭ソシ♭レ)
F7(ファラドミ♭)
Gm7(ソシ♭レファ)
Am7♭5(ラドミ♭ソ)
B♭maj7(シ♭レファラ)

x7→IはF7→Cm7となります。
F→Cはブルース等でお馴染みの進行。

ドリアンはラを♭させるとエオリアンになるから、
ドリアンを確定するにはラも重要な音になります。

だからラも特性音に準じた取り扱いをしてください。

と言うかラこそがドリアンモードの特性音であって
シ♭やミ♭は特性音ではないと言う考え方も一般的。

しかし長音階モード→ドリアンモードと進行した時に
ラを強めてもドリアン調は強まらないと反論もできる。

特性音は比較元の音階によって変化することが多いです。


・フリジアンモード

C長音階   ドレミファソラシド
C旋律短音階 ドレミ♭ファソラシド
C和声短音階 ドレミ♭ファソラ♭シド
C自然短音階 ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド

Cフリジアン ドレ♭ミ♭ファソラ♭シ♭ド

C自然短音階からレが♭しているからレ♭が特性音。
このフリジアンのレ♭は下降導音とも呼ばれます。

特性音がレ♭の音階は教会旋法の中ではフリジアンのみ。

フリジアンではない長音階にレ♭を混ぜただけの音階でも、
レ♭が強いとフリジアンモードと表現されることもあります。

フリジアン=レ♭=下降導音と覚えてもいいかも。

Cフリジアンダイアトニックコード

Cm7(ドミ♭ソシ♭)=I
Dmaj7(レ♭ファラ♭ド)
E♭7(ミ♭ソシ♭レ♭)
Fm7(ファラ♭ドミ♭)
Gm7♭5(ソシ♭レ♭ファ)
A♭maj7(ラ♭ドミ♭ソ)
B♭m7(シ♭レ♭ファラ♭)


x7→IはE♭7→Cm7になります。
G7→Em7と読み替えるとよく見る形。

それとフリジアンモードで重要なのは
下降導音を主音に解決させることです。

下降"導音"なんだから当然主音に解決する。
つまりレ♭はドに必ず進行させること。

G7→Em7ならファをミに必ず進行させます。
そして同時にシをドに解決させる必要はない。

G7→Cといかにも長音階風の進行であっても、
シをドに進行させずファをミに進行させるだけで
それなりにフリジアン調が強まることも多いです。


・ロクリアンモード

C長音階   ドレミファソラシド
C旋律短音階 ドレミ♭ファソラシド
C和声短音階 ドレミ♭ファソラ♭シド
C自然短音階 ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド
Cフリジアン ドレ♭ミ♭ファソラ♭シ♭ド

Cロクリアン ドレ♭ミ♭ファソ♭ラ♭シ♭ド

Cロクリアンの特性音はソ♭。
長音階から最も遠い音階です。

最も遠いから一般的には最も不自然に聴こえる音階。
モード理論でも滅多に扱われない音階になります。


Cロクリアンダイアトニックコード

Cm7♭5(ドミ♭ソ♭シ♭)=I
Dmaj7(レ♭ファラ♭ド)
Em♭7(ミ♭ソ♭シ♭レ♭)
Fm7(ファラ♭ドミ♭)
G♭maj7(ソ♭シ♭レ♭ファ)
A♭7(ラ♭ドミ♭ソ♭)
B♭m7(シ♭レ♭ファラ♭)


x7→Iの進行はA♭7→Cm7♭5になります。

m7♭5の和音にそもそもあまり終止感がないのと、
A♭7とCm7♭5はコード構成音もほぼ同じだから
ドミナントが続いて解決していないように聴こえる。

と言うことでミクソリディアンモードのように、
ロクリアンモードもCm7♭5以外に進行せず
単一のコードで演奏を続けると調が確定します。

ただしm7♭5の和音はかなり不安定だから
これを続けるとかなり不自然な曲になるはず。

とは言えその不自然さこそがロクリアンの特徴であって、
下手にそれを修正すると別のモードになるから注意が必要。
posted by sakha at 23:48| ジャズ音楽理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月04日

後期ジャズ理論を適当に勉強してみる(8)

今回の勉強では教会旋法モードしか取り上げませんけど、
是非自主的に考えてみてほしいのが半音音階のモードです。

半音音階は音階内に12半音全ての音が含まれているから、
当然半音音階のモード中は全てのコードが使用可能になる。

逆に言うと既存のどのようなコード進行であっても
半音音階を使うと半音音階モードになってしまいます。

存在する全てのモードの中で一番威力の高いモード。

どんな曲だろうと曲中で半音音階を演奏すると
半音音階モード(半音音階調)に変化します。

音階=調性と言う概念がどうにも理解できない人でも、
半音音階を演奏した時の雰囲気が半音音階調だと言えば
コードとは無関係に音階で調性が決まると理解しやすい。


・ミクソリディアンモード

C長音階 ドレミファソラシド
Cミクソ ドレミファソラシ♭ド

Cミクソの主音はドで特性音はシ♭です。

ミクソリディアンは言うまでもなくx7の音階で、
ミクソ調も別名x7調やドミナント調と呼ばれる。

このモードはこれ自体がドミナント要素を持っています。

要するにCミクソモードはF長音階モードへと
進行したくなるような要素を持っていると言うこと。

古典クラシックでは楽曲の中間部分で属調に転調して、
その転調した属調での演奏部分全てをひっくるめて
ドミナントにすることがあるけどあれと似た考えです。

Cミクソリディアンダイアトニックコード

C7(ドミソシ♭)=I
Dm7(レファラド)
Em7♭5(ミソシ♭レ)
Fmaj7(ファラドミ)
Gm7(ソシ♭レファ)
Am7(ラドミソ)
B♭maj7(シ♭レファラ)

教会旋法モードはx7からIに進行するのが常套手段。

と前回の記事では勉強していたものの、
ミクソリディアンはx7=Iになります。

つまりC7→C7とするのがミクソリディアン調。

?と疑問符が浮かぶような答えになりましたけど、
これは間違いではなくC7→C7で正しいです。

つまりx7を次のコードに進行させずに、
同じx7のコードで延々と演奏を続けると
ミクソリディアン調の雰囲気が出てきます。

コード進行は絶対に駄目と言うわけではない。

ただし主音のx7から別のコードに進行した場合は
行き先がどこであってもミクソ調が薄れてしまいます。

x7→Iと置くのが教会旋法の常套手段なんだから、
x7の進行先に何か別のコードを置いてしまうと
このコードがIになりそのコードのモードが強まる。


・エオリアン(自然短音階)モード

C長音階   ドレミファソラシド
C旋律短音階 ドレミ♭ファソラシド
C和声短音階 ドレミ♭ファソラ♭シド

C自然短音階 ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド

教会旋法のエオリアンは自然短音階のモードです。
これは長音階から順番に考えていくと分かりやすい。

旋律短音階は長音階にはないミ♭があるからミ♭が特性音。
和声短音階は旋律短音階にはないラ♭があるからラ♭が特性音。
自然短音階は和声短音階にはないシ♭があるからシ♭が特性音。

と言うことでエオリアンの主音はドで特性音はシ♭です。

Cエオリアンダイアトニックコード

Cm7(ドミ♭ソシ♭)=I
Dm7♭5(レファラ♭ド)
E♭maj7(ミ♭ソシ♭レ)
Fm7(ファラ♭ドミ♭)
Gm7(ソシ♭レファ)
Amaj7(ラ♭ドミソ)
B♭7(シ♭レファラ♭)

x7からIの解決が常套手段。つまりB♭7→Cm7。

これ転調させると馴染みのある形です。G7→Am7。
つまりV→VIの偽終止はVIエオリアンモードでもある。

VIエオリアンモードになるから偽終止では終止できない。
しかしVIエオリアンモードとして捉えると終止感はある。

モード理論で偽終止を考えるとこう言うことになります。

また、エオリアンモードではないクラシック音楽での
自然短音階はGm7(G7)→Cm7の終止が一般的です。

Gm7→Cm7の終止はクラシック音楽での自然短音階。
B♭7→Cm7の終止はモード理論でのエオリアンモード。

両者をこう区別してみても面白いかもしれません。
posted by sakha at 18:47| ジャズ音楽理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする