2014年08月16日

組曲『白い飛び羽根』

毎年七夕月間には七夕曲を作る。

と決めていたものの残念ながら昨年は作れませんでした。
昨年の今頃は本当に余裕がなかったので仕方ないことです。

http://sakha.seesaa.net/article/358746456.html
まあ↑の2曲目はもちろん七夕を意識して作ったので、
昨年作った七夕曲はこれだと言うことにしておきます。

さて、では今年の七夕曲は何を作ろうかな。

前回組曲を作ってみたら独特の面白さがあったので、
今年のテーマは組曲『白い飛び羽根』としてみました。

古来から七夕には7をテーマにした7種類の歌を詠むと言う風習があります。
私もそれに習い今年は7をテーマにした7種類の白い飛び羽根を作ってみましょう。

7曲作る前に秋が来そうだけど気にしない。


No.1-introduction for 7 polyphony


1曲目のテーマは7声対位法。

最初から最後まで白い飛び羽根のイントロを演奏する1声に、
残り6声が順番に加わってそして順番に離れていきます。

白い飛び羽根のイントロはある程度進行が固定されてしまうので、
ベースラインに思われる声部が実はベースラインではないと言う
引っ掛けを多用してコードが変わっているように見せかけています。

まあとは言っても個人的には最初から最後までコード進行は同一のつもり。


No.2-framework of seven beat-


2曲目のテーマは日本流七拍子。

まあ一言で説明すると三・三・七拍子の七拍子のことです。
西洋音楽理論で読み替えるなら"7拍"がテーマになる。

全音符2分音符4分音符8分音符16分音符32分音符、
付点や変則リズムも加えて様々な7拍を曲中に仕込みました。

白い飛び羽根の歌詞って7文字ごとに区切ると厨二的かっこよさがある。

それが原点だったので当然のごとく歌ものになったんですけど、
いざ歌ものにしてみると7文字絞りがきつすぎて歌詞が足らない。

と言うことで七文字七夕曲の元祖である(?)きらきら星さんの力を借りることにしました。


No.3-native rhythms to Altair-


3曲目のテーマは7連符リズム。

一般的な3連符リズムを6/8拍子と表現するなら、
この曲は14/16拍子、あるいは28/32拍子と言える。

まあ拍子で考えると非常に難しくなるんですけど、
単純に言えば1拍が7等分されているだけの曲です。

1拍を7等分すると音符1個の長さは28分音符になる。

28分音符を2個並べると14分音符になります。
3個並べると…えーと、9.3分音符になるのか?

この曲はあえて単純な4拍子に聴こえるようにしています。

しかし曲中で使っているのは上記のわけのわからない音符なのでw
4拍子は4拍子だけどかなり摩訶不思議なリズムに聴こえるはず。

7連符リズムはネタ音楽理論のようでいて、
実際に使ってみると案外有りのような気がした。

14分音符は16分と12分両方の性質を持った素敵な音符。

あとおまけとして、この曲はコード(?)進行の方でも
"7"と"白い飛び羽根"を意識したネタ進行をしています。

この進行を七夕ソナタと名付けたい。


no.4-white jump down-


4曲目のテーマはBPM77。

折り返し地点と言うことでまったりとBPM77の曲を作ります。

低速曲を作るに当たって一番避けたいのが倍取りされること。
BPM154の曲に聴こえてしまっては何の意味もなくなります。

そこで今回は対抗策として付点リズムに頼ってみました。

○○○/○○○/○○この8分音符3-3-2のリズムを中心にすることで、
BPM77の8分音符をBPM154の4分音符に倍取りしようとしても
5拍目に強拍がないからBPM154の曲として成立しにくくなります。

これならBPM77の8分がBPM154の4分と取られる可能性はないはず。

蛇足ですが題名のdownは下降ではなく羽毛の意です。

最初はwhite jump featherにしようかと思ったんですけど
jump↑down↓の縦ノリ(?)的面白さを優先することにしました。


no.5-Stairs of the feather-


5曲目のテーマは7小節。

一般的な楽曲は大抵8小節を一組として作られています。
しかし今回の曲はあえて7小節を一組としてみました。

一組7小節の楽曲を作る方法は大別して2種類ある。

8小節目と次の1小節目を重ねてしまう手法と、
4小節/3小節と不揃いな二組に分ける手法です。

前者の方法は通常の作曲手法を流用して作成できるものの、
常に1小節目が先行入力されるから忙しない雰囲気になる。

後者は本来一組の部分を二組にするから普段の倍手間がかかる。
しかも本来一組の部分が二組になるからこれもこれで忙しない。

この曲は後者7割・前者3割程度で構成されています。

1小節減ることで忙しなくなるのはどうしても避けられないから、
むしろそれを逆手にとってこの曲は構成も忙しなくしてみました。

白い飛び羽根の本来のAメロ部分の後半をBメロにしてしまい、
本来のBメロをサビにして本来のサビをアウトロにしました。

サビが始まる頃にはもう曲が終わっていると言う忙しなさ。

ただ白い飛び羽根はBメロがイントロになっている珍しい曲なので、
今回のようにBメロをサビ化した方が自然に聴こえないこともない。


No.6-Hydrangea otaksa-


6曲目のテーマは七和音。

ここで言う七和音は七の和音(7thコード)ではなく、
三和音四和音の仲間としての七和音を意図しています。

つまりドレミファソラシを全て同時に鳴らす和音と言うこと。

七和音の欠点はまあどう頑張っても不協和音になることと、
音階の構成音を一度に使ってしまうからコード進行ができない。

七和音だけで曲を作ろうとしたらきっと滅茶苦茶な曲になる。

…と、思ったんだけど。

結果的には七和音と歌と雨音だけのしっとりとした曲になりました。
作る前の自分の想像と正反対の方向に進んでいって面白かった。

七和音だから本質的にはほぼワンコードといっていいです。
もしコード進行を感じるならそれは根音や転回の力でしょう。

ちなみに上で触れたとおりこの曲は雨をイメージしています。

こう言うとさらさカッターで成敗されそうですけど、
個人的には雨の七夕もそれはそれで美しいと思う。


No.7 -7/7-

7曲目のテーマは7拍子。

このブログの題名的にやはり7拍子は外せません。

最初は7分の7拍子をテーマにしようかと思ったけど、
白い飛び羽根を尊重して7/4+7/8+変拍子としています。

組曲の主題的に7曲目は白い飛び羽根を最大限に尊重したかった。


今回の組曲のテーマは白い飛び羽根であり"7"なんですけど、
組曲全体を通しての主題は『七夕暦での一年間』となります。

No.1 七夕終了直後
No.2 秋
No.3 冬
No.4 1月6日(七夕から一番遠い日)
No.5 春
No.6 梅雨
No.7 7月7日

1曲目から4曲目中盤までは七夕から遠くなっていくので
白い飛び羽根要素が細かく分割され段々と薄れていきます。

4曲目中盤からは一転して段々と白い飛び羽根要素が強くなる。
折り返しの4曲目は特に意識的に前半と後半の曲調を変えています。

なぜこの主題を選んだかと言うと前回組曲を作った時の反省点から。

最初にやりたいことをやってしまうと後半戦で飽きると言う反省w

この主題にすれば七夕に到達するまで(7曲目まで)の曲は
白い飛び羽根要素を全力で使えず自ずと七夕パワーが落ちます。

結果として7曲目に全力を注ぎ込むことができる。

と言うことで7曲目は全力で白い飛び羽根リスペクトです。
全力すぎてBPMが40くらい増えましたが仕方ないことです。
posted by sakha at 07:07| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする