2013年03月08日

実践ジャズ技法を適当に勉強してみる(3)

インプロヴィゼーションの技法は改めて学ばずとも、
作曲経験のある人にはお馴染みの手法かと思います。

音楽理論の専門家ではない演奏者が編み出した
旋律の作曲を簡単に行う手法がインプロだから、
同じくアマチュアで作曲を趣味にしている人も
自己流で似たような手法を使っているはずです。

アルペジオの1音を別の音に変える手法なんかは
勉強せずとも自分で閃いた人も多いんじゃないかな?

だから作曲経験のある人には改めて学ぶことは少ない。
ただまあ一度はこの手の勉強をしておくのも悪くないかな。


・テーマ

前回までの勉強で即興演奏ができるようになりました。

ただ即興演奏を何も考えず延々と続けるだけだと、
何と言うかまとまりのない演奏になってしまいます。

通常の楽曲と同じく即興演奏の場合であっても、
"サビ"となるような特定のメロディが必要になる。

その特定のメロディを便宜的にテーマと呼びます。
(古典音楽理論で言う動機=モチーフと同じ意味)

自由に即興演奏をしつつも時折テーマを挟むことで
演奏全体に一貫性が出て音楽らしい(?)演奏になる。

テーマとすべき旋律はどんなものでも構いません。

アルペジオ等で自由に作った旋律を採用してもいい。
モチーフのように特定のフレーズを借りてきてもいい。


・テーマのリズムチェンジ

テーマはただ繰り返すだけでは面白くない。
と言うことで色々と改変するのが一般的です。

まず一番やりやすいのはリズムを変えること。

テーマのリズムを改変する
テーマのリズムを2倍or半分にする
テーマの開始位置を変える

主に使われる手法は上記の3つ。
具体的にはこんな感じになります。

テーマ  ド・・・/レ・ミ・/ファ・ソ・/・・・・/
改変例1 ・ドレ・/・ミファ・/・ソ・・/・・・・/
改変例2 ド・レミ/ファソ・・/
改変例3 ・・ド・/・・レ・/ミ・ファ・/ソ・・・/

どれも分かりやすい手法だと思います。

この手法では旋律の流れは全く変化しません。

コード進行を跨いだ状態で使わない限り
どんなチェンジをしてもルールは守れます。


・テーマの音高チェンジ

続いてテーマの音高を変える手法を学びます。

テーマのメロディを装飾する
テーマのメロディを移高する
テーマのメロディを全て変える

具体例は下記のようになります。

テーマ  ド・・・/レ・ミ・/ファ・ソ・/・・・・/
改変例1 ド・レミ/レ・ミ・/ファミソ・/・・・・/
改変例2 ソ・・・/ラ・シ・/ド・レ・/・・・・/
改変例3 ラ・・・/ソ・レ・/ド・ソ・/・・・・/

改変例1は前回学んだ装飾方法を使うことで
テーマの合間合間に別の音を挟む手法です。

改変例2は全体の音を○度動かす手法。

テーマを繰り返す際にコード進行に合わせて
自然とこう言う改変をすることも数多いはず。

改変例3はリズムだけはテーマと一緒なものの
メロディは全く別物になっている改変パターン。

リズム自体に特徴があまりない上記のような例だと
テーマの変奏だと気付かれない場合もあるから注意。


・テーマの追加と省略

テーマは追加と省略をされることもあります。

エクステンション  =テーマの追加
フラグメンテーション=テーマの省略

具体例は下記のとおり。

テーマ ド・・・/レ・ミ・/ファ・ソ・/・・・・/
エクス ド・・・/レ・ミ・/ファ・ソ・/ラシドレ/
フラグ ・・・・/レ・ミ・/ファ・・・/・・・・/

エクステンションは通常のテーマに加えて
別のメロディを前後に付け加える手法です。

テーマの装飾と違ってテーマ自体は変奏しない。

フラグメンテーションは逆に一部を省略して
テーマの一部分だけを演奏する手法になります。

これはその一部分が印象的なメロディでないと
テーマの変奏に聴こえない場合もあるから注意。
posted by sakha at 23:58| ジャズ音楽理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月05日

実践ジャズ技法を適当に勉強してみる(2)

私のメインPCが先日お亡くなりになりました。
と言うことでしばらくDTMはできなくなります。

サブのPCでブログの更新や情報収集はできるから、
曲は作らずに音楽理論の話だけを続けることはできる。

ただ私は曲を作る為に勉強してるわけだからなw

しばらくは音楽理論の話だけを続けますけど、
早い内にDTMをする環境も取り戻したいです。


・簡単な即興演奏

メロディ作成時の基本ルールは先日勉強しました。
しかし基本ルールだけでメロディを作るのは大変。

ましてやジャズの場合は即興演奏が主流になります。
ルールを考えつつ次の演奏を考えている余裕はない。

と言うことで前回学んだ基本ルールを踏襲しつつ、
深く考えずとも問題のないメロディを作曲できる
様々な即興演奏の手法がジャズでは使用されます。

今日はその手法を学んでみましょう。


・アルペジオ

ローワーコードトーンだけを演奏する手法です。
Cmaj7ならドミソシの4音だけで演奏する。

ローワーコードトーンは自由に使用できる音だから、
この音だけで演奏すればどんな旋律でもOKです。

ジャズのみならず全ての音楽ジャンルにおいて、
作曲初心者が最初に手を出す作曲手法でしょう。

それ故に作曲中級者程度の人には馬鹿にされがちな手法。
とは言え一番手軽に使える作曲手法としては便利です。


・4音スケール

ローワー3音とそれ以外の1音で演奏する手法。

ローワー3音+アッパー1音の組が一般的です。
ローワー3音+ノンコード1音も稀にあるかな。

Cmaj7なら例えばドミソ+レなんて感じになります。
この4音をアルペジオのように自由に使用して演奏する。

ローワー以外の音を1音しか使わないとすると、
その音はほぼ刺繍音か経過音になってくれます。

ドミソレの場合は例えばド→レ→(下行)ソとすると
刺繍音でも経過音でもなくなってしまいますけど、
これくらい無茶な跳躍をしない限りルールは守れる。

アルペジオ同様ほとんどルールを無視できる上に、
ローワー以外の音が旋律に入るから面白みが増す。


・ペンタトニック

ローワー3音+アッパー2音の組み合わせ。

順次進行と跳躍進行のバランスが良くて、
演奏の簡便さと音高の多彩さが両立している
即興演奏の世界では一番多用される手法です。

これもルール違反の配置が出ることは少ないから、
無茶な跳躍をしない限りは自由に演奏が可能です。


・モチーフ

複雑な構造だけどルール違反にならない、
様々な旋律を事前に考えて練習しておく。

即興演奏と言うには少し微妙な手法ですw

とは言えジャズの即興演奏ではこれも一般的。

即興時に使える旋律をどれだけ練習しておくかの
旋律の語彙(?)の豊富さがジャズでは求められます。

これはまあ色々な曲を聴いたり楽譜を見たりして
自分自身も語彙を高めていくしかないでしょう。

モチーフを中心に演奏しつつ何も思いつかない時は
ペンタトニック等の他の簡便な手法に逃げるのが、
ジャズの即興演奏で一番無難な対処になるらしい。


・フリー

ローワーアッパーノンと言う概念を気にせず
自由に音を演奏する手法をフリーと呼びます。

この時には経過音や刺繍音のルールも無視して
全ての音を自由な順番で演奏して構いません。

ルールを守りつつ全ての音を自由に使うのは難しい。

だから音を減らそうと言うのがアルペジオ系の手法。
事前に覚えたパターンだけ使おうと言うのがモチーフ。
ルールを破っちゃえばいいだろというのがフリーです。

どれも一長一短だから時と場合によって使い分けられる。
posted by sakha at 20:49| ジャズ音楽理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月23日

実践ジャズ技法を適当に勉強してみる(1)

今日からは実践的なジャズ技法の勉強をします。

最初に学ぶのはインプロヴィゼーション。
日本語に訳すと即興演奏のことです。

指定されたコードの中でどう演奏するかの勉強。
つまりメロディの作曲手法と言うことになります。

コードは既に指定された中での作曲手法だから、
あの面倒臭いコード接続理論とは無縁の手法です。

と言うことで気楽に勉強しましょうw


・3コードトーン

ジャズでは十二音を3グループに区分けします。

ローワーコードトーン=和音内の音
アッパーコードトーン=和音外の音&音階内の音
ノンコードトーン  =和音外の音&音階外の音

Cmaj7(C長音階)を区分けするとこうなる。

ローワーコードトーン=ド・ミ・ソ・シ
アッパーコードトーン=レ・ファ・ラ
ノンコードトーン=レ♭・ミ♭・ソ♭・ラ♭・シ♭

この区分け自体は他の音楽理論でも一般的ですけど、
ポップス理論とはノンコードの意味が違うから注意。

ポップス理論のノンコードとはコード外の音、
つまり和音外の音&音階内の音のことです。

しかしジャズ理論のノンコードはコード外の音、
つまり和音外の音&音階外の音のことになる。

ポップスではコード=和音、ジャズではコード=音階と
コードの意味が異なっているからこんなことになります。

ローワーコードトーン=自由に使用可能
アッパーコードトーン=装飾目的で使用可能
ノンコードトーン  =装飾目的で使用可能&連続使用不可

3グループの音は上記の条件で使用可能になります。

ローワーは基本的にいつでも使用して良いものの、
他の2種類は装飾目的と言う注釈が付いている。

装飾目的の経過音や刺繍音と言った理論については
他の音楽理論で学んでいる人が大半だとは思います。

ただジャズ理論では初めてだから一応勉強しましょう。


・経過音

ローワーとローワーの間を繋ぐ音に関しては
装飾目的と見なされ何の音でも使用可能です。

Cmaj7(C長音階)でド・ミと鳴らすなら
その間をレで繋いでド・レ・ミとしても良い。

ただジャズ理論は何の音でも鳴らせます。
ここが他の理論の経過音とは少し違う所。

ド・レ♭・レ・ミ
ド・レ・ミ♭・ミ
ド・レ♭・レ・ミ♭・ミ

ローワーのドとローワーのミを繋いでいるから
上記の例は全て経過音として使用可能になります。

ド・レ♭・ミ♭・ミ

ただしジャズ理論の経過音でもこれだけは駄目。
ノンコードの音は連続使用が不可になるからです。

ド・ソ♭・ソ

逆にこんなのは経過音として何の問題も有りません。

ローワーのドとソの間を繋いでるから装飾目的だし、
ノンコードでも連続使用ではないから使用可能です。

経過音と言う概念は一般的な音楽理論でもお馴染みですけど、
ジャズ理論の経過音は上記のように結構違うから注意が必要。


・刺繍音

同じローワーの音の間に別の音を挟むことも
装飾目的と見なされ何の音でも使用可能です。

ド・シ・ド
ド・シ♭・ド
ド・レ・ド
ド・レ♭・ド
ド・ラ・ド

どれもOK。

経過音と同じく音階外の音も自由に使えたり
3度以上離れた音でも刺繍音になったりと
その辺はジャズ理論特有の考え方になります。

ド・シ・レ♭・ド

また上記のように下・上に二重で刺繍をするのもOK。

ただしソ・ソ♭・ラ♭・ソのようにノンコードを連続させたら
これは連続使用不可の原則に引っかかるから使用不可です。


・その他

ジャズ理論特有の装飾にオクターブ装飾があります。

ド・レ・レ・ミ

レを連続させるのではなく1オクターブ上げて演奏する。
前の音を1oct上げるor下げるのも装飾目的になります。

ただしもちろんノンコードでは連続になるから使用不可。
posted by sakha at 11:50| ジャズ音楽理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月15日

後期ジャズ理論を適当に勉強してみる(10)

長々と続いたジャズ理論の勉強は今日で終わり。
そして次回からは実践ジャズ技法を学びますw

ジャズは実践的な音楽だからその勉強も必要だ。

ジャズ理論の方もまだまだ面白い概念は多いので、
また暇な時にでも理論の勉強をするかもしれません。

リディアンクロマティックコンセプトはいずれ勉強したい。


・ポリモード(多調性)

2種類以上のモード(音階)を同時に使用する
より複雑なポリモードと呼ばれる手法があります。

とは言えこの手法は実は古典時代から結構使われている。

和音を"和声"短音階で奏で旋律を"旋律"短音階で奏でる。

短音階では和音と旋律で2種類の別の音階を使用する
場合も多いですけどこれも一種のポリモードです。

和音=ドレミ♭ファソラ♭シド
旋律=ドレミ♭ファソラシド

和音側はラ♭を使用し旋律側はラを使用する。
同時に二種類の音階が混在するのがポリモード。

ただ音階の一部が違うだけのポリモードは
それこそ古典の時代から沢山存在するから、

和音=ドレミファソラシド
旋律=ドレ♭ミ♭ファソ♭ラ♭シ♭ド

ジャズでは大半の音を変えるポリモードが主流です。


・Circleof4th

D→G→C→F→B♭…と連鎖するのがCircleof5th。

このCircleof5thは音楽理論の基本になっています。
ジャズ理論でもII−V−Iの形は散々勉強しました。

これをB♭→F→C→G→D…と逆行してしまい
新たな進行を作ることをCircleof4thと呼びます。

ジャズ理論風に言えばI−V−IIと言うこと。

Circleof4thは元々現代音楽の理論であって、
ジャズ理論では"なぜ逆行するのか"と言う
理由付けが出来なくて説明するのが難しい。

まあしかし後期ジャズではこのCircleof4thでの
新しい逆行進行も時折使われるから覚えましょう。
posted by sakha at 12:48| ジャズ音楽理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月08日

後期ジャズ理論を適当に勉強してみる(9)

長音階を何音動かすと教会旋法の音階になるかを
まとめてみると下記のような表が出来上がります。

リディアン(1音)

長音階

旋律短音階・ミクソリディアン(1音)

和声短音階・ドリアン(2音)

自然短音階(3音)

フリジアン(4音)

ロクリアン(5音)

この表で近い位置に存在する音階は相性が良い。

長音階を一音動かすと完成するリディアンやミクソは
長音階から自然にモードチェンジすることができます。

逆に4音動かすフリジアンや5音動かすロクリアンは
長音階から直接モードチェンジすると不自然になる。

さて。となると長音階→自然短音階は3音動くから
この理論が正しいとすると不自然な進行になるはず。

しかし現実的にはこれが一番自然に聴こえてしまう。

自然短音階は古典の時代から本当に面白い奴で、
理論で考えると変なのに実際は自然に聴こえる
音楽理論研究者泣かせの性質を持っています。

自然短音階については理論上は不自然になっても
実際には自然に聴こえる性質があると覚えておくと、
ジャズ理論のみならず全ての理論で役に立つはず。


・ドリアンモード

C長音階   ドレミファソラシド
C旋律短音階 ドレミ♭ファソラシド

Cドリアン  ドレミ♭ファソラシ♭ド

ドリアンモードはロック系統の音楽で多用されます。

長音階と直接比較すると特性音が複数になる音階は、
他の音階を経由して特性音を探す手法が一般的です。

今日の記事最初に載せた表を順番に降りていく感じ。
ドリアンは旋律短音階には無いシ♭が特性音になる。

C長音階   ドレミファソラシド
Cミクソ   ドレミファソラシ♭ド

Cドリアン  ドレミ♭ファソラシ♭ド

仮にミクソリディアンを経由して特性音を調べると
Cドリアンはミ♭が特性音と別の答えが出てきます。

これもこれで別に間違いではない。

同様にドリアンを経由してエオリアンの特性音を調べた場合、
エオリアンの特性音がラ♭になるのも間違いではありません。


Cドリアンダイアトニックコード

Cm7(ドミ♭ソシ♭)=I
Dm7(レファラド)
E♭maj7(ミ♭ソシ♭レ)
F7(ファラドミ♭)
Gm7(ソシ♭レファ)
Am7♭5(ラドミ♭ソ)
B♭maj7(シ♭レファラ)

x7→IはF7→Cm7となります。
F→Cはブルース等でお馴染みの進行。

ドリアンはラを♭させるとエオリアンになるから、
ドリアンを確定するにはラも重要な音になります。

だからラも特性音に準じた取り扱いをしてください。

と言うかラこそがドリアンモードの特性音であって
シ♭やミ♭は特性音ではないと言う考え方も一般的。

しかし長音階モード→ドリアンモードと進行した時に
ラを強めてもドリアン調は強まらないと反論もできる。

特性音は比較元の音階によって変化することが多いです。


・フリジアンモード

C長音階   ドレミファソラシド
C旋律短音階 ドレミ♭ファソラシド
C和声短音階 ドレミ♭ファソラ♭シド
C自然短音階 ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド

Cフリジアン ドレ♭ミ♭ファソラ♭シ♭ド

C自然短音階からレが♭しているからレ♭が特性音。
このフリジアンのレ♭は下降導音とも呼ばれます。

特性音がレ♭の音階は教会旋法の中ではフリジアンのみ。

フリジアンではない長音階にレ♭を混ぜただけの音階でも、
レ♭が強いとフリジアンモードと表現されることもあります。

フリジアン=レ♭=下降導音と覚えてもいいかも。

Cフリジアンダイアトニックコード

Cm7(ドミ♭ソシ♭)=I
Dmaj7(レ♭ファラ♭ド)
E♭7(ミ♭ソシ♭レ♭)
Fm7(ファラ♭ドミ♭)
Gm7♭5(ソシ♭レ♭ファ)
A♭maj7(ラ♭ドミ♭ソ)
B♭m7(シ♭レ♭ファラ♭)


x7→IはE♭7→Cm7になります。
G7→Em7と読み替えるとよく見る形。

それとフリジアンモードで重要なのは
下降導音を主音に解決させることです。

下降"導音"なんだから当然主音に解決する。
つまりレ♭はドに必ず進行させること。

G7→Em7ならファをミに必ず進行させます。
そして同時にシをドに解決させる必要はない。

G7→Cといかにも長音階風の進行であっても、
シをドに進行させずファをミに進行させるだけで
それなりにフリジアン調が強まることも多いです。


・ロクリアンモード

C長音階   ドレミファソラシド
C旋律短音階 ドレミ♭ファソラシド
C和声短音階 ドレミ♭ファソラ♭シド
C自然短音階 ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド
Cフリジアン ドレ♭ミ♭ファソラ♭シ♭ド

Cロクリアン ドレ♭ミ♭ファソ♭ラ♭シ♭ド

Cロクリアンの特性音はソ♭。
長音階から最も遠い音階です。

最も遠いから一般的には最も不自然に聴こえる音階。
モード理論でも滅多に扱われない音階になります。


Cロクリアンダイアトニックコード

Cm7♭5(ドミ♭ソ♭シ♭)=I
Dmaj7(レ♭ファラ♭ド)
Em♭7(ミ♭ソ♭シ♭レ♭)
Fm7(ファラ♭ドミ♭)
G♭maj7(ソ♭シ♭レ♭ファ)
A♭7(ラ♭ドミ♭ソ♭)
B♭m7(シ♭レ♭ファラ♭)


x7→Iの進行はA♭7→Cm7♭5になります。

m7♭5の和音にそもそもあまり終止感がないのと、
A♭7とCm7♭5はコード構成音もほぼ同じだから
ドミナントが続いて解決していないように聴こえる。

と言うことでミクソリディアンモードのように、
ロクリアンモードもCm7♭5以外に進行せず
単一のコードで演奏を続けると調が確定します。

ただしm7♭5の和音はかなり不安定だから
これを続けるとかなり不自然な曲になるはず。

とは言えその不自然さこそがロクリアンの特徴であって、
下手にそれを修正すると別のモードになるから注意が必要。
posted by sakha at 23:48| ジャズ音楽理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする