2015年03月08日

2015年2月に読んだ本の感想

【諸民族の音楽を学ぶ人のために】
世界思想社 櫻井哲男 水野信男編

難易度(★☆☆☆☆)
お勧め度(★★☆☆☆)

民族音楽を学ぶにはその地の風土や文化を含めた
民族そのものを学ぶ必要があると言った論調の本。

その論調が正しいかどうかはさておくとして、
少なくともこの本ではそれが正しいとされます。

従ってその地の風土や文化の勉強が大半になって、
音楽の話は少なくなるので音楽的には面白くない。

風土や文化も含めて民族音楽を勉強したい!
と言う人にはお勧めしても良い教科書です。

逆に言うとそうでない人にはお勧めしません。


【オーディオ道入門】
青弓社 編集部編
 
難易度(★☆☆☆☆)
お勧め度(★★☆☆☆)

オーディオに拘っている様々な人のコラムを集めた本。

"オーディオに拘っている"はずなのに音響関係の知識はなく
比喩的な表現だけでオーディオの良し悪しが語られていきます。

久しぶりにお勧め度★1を付けようかと思いましたw

ただ唯一「ロックとオーディオ」のコラムを書いた著者は、
音響関係の知識が深くないことを自覚しつつも自分なりに
良いオーディオ環境と言うものを考えていて好感が持てます。

その著者には好感を持ったのでおまけしてお勧め度は★2。



【わかりやすいオーディオの基礎知識】
オーム社 加銅鉄平著

難易度(★★★☆☆)
お勧め度(★★★☆☆)

オーディオ機材や音の性質等を物理学的に解説しています。

音楽理論的な難易度は皆無と言っていいんですけど、
高校数学の知識が必要になるから別の意味で難易度が高い。

ただまあ物理学的な数式は読み飛ばしても面白い本です。
オーディオ機材はよく分からんと言う人は読んでみるといいかも。
posted by sakha at 14:11| 音楽理論関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月01日

2015年1月に読んだ本の感想

【音楽の根源 民族音楽学的考察】
音楽之友社 クルトザックス著

難易度(★★☆☆☆)
お勧め度(★★★☆☆)

民族音楽の成立過程=音楽の発生過程を学べる教科書。
題名どおり音楽の根源とは何かを考えることができます。

音楽の根源と言っても別にそんな難しい話ではなく、
気分が盛り上がったら音が高くなるとかそんなレベル。

音楽理論の土台部分を学ぶ教科書としてはお勧めです。

民族音楽だけでなく民族文化の話にも触れているので、
音楽限定で考えると蛇足部分が多いのが欠点と言えるかな。


【音楽分析入門】
音楽之友社 アランウォーカー著

難易度(★★★☆☆)
お勧め度(★★☆☆☆)

音楽を分析する方法について学べる教科書ではなく、
音楽分析の必要性や是非について語られる本です。

このタイトルの本を手に取るような読者はもちろん
音楽分析が必要だと考えたからこそ手を出したわけで、
そこで今更音楽分析の必要性を論じられても困ります。

しかも音楽分析に否定的な結論になるからより性質が悪い。

面白く参考になる項目も無くはないんだけど、
個人的にはあまりお勧めしたくない本です。
posted by sakha at 00:00| 音楽理論関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月05日

2014年12月に読んだ本の感想

【最新アレンジテクニック ロック、ポップからジャズまで】
音楽之友社 ダリル・ランズウィック著

難易度(★★☆☆☆)
お勧め度(★★★☆☆)

題名を読むと編曲やアレンジ関係の教科書に見えますけど、
実際は近代ポップスで多用される楽器の性質を解説する
ポップス版管弦楽法と呼べる内容の本になっています。

ポップスにおけるドラムやベースの役割について
語っている本は案外少ない。面白い切り口の本だ。

ただ題名と内容が別物なのでお勧め度は★−1しておきます。


【ドラマーのための全知識】
リットーミュージック 長野祐亮著

難易度(★☆☆☆☆)
お勧め度(★★★☆☆)

ドラム機材の説明や設定方法を説明する前半部分と、
実際の演奏や練習方法を説明する後半部分に分かれます。

前半部分はそれこそドラマー以外が読んでも仕方ないですけど、
後半部分は作曲者の観点から見ても参考になる記述も多いです。

ドラムについての知識を仕入れたいなら読んでみても悪くない本。

ドラムだから当然音楽理論の話にはなりようがないので、
音楽理論が苦手な人でも特に問題なく読める教科書です。
posted by sakha at 12:52| 音楽理論関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月14日

2014年11月に読んだ本の感想

【VOCALOIDforCubase 公式完全マスター】
ヤマハ 藤本健著

難易度(★★★☆☆)
お勧め度(★★★☆☆)

VOCALOID、Cubase、そしてVOCALOID for Cubase。

3ソフトの説明が収録されているある意味ではお買い得な本。
ただし逆に言うと表題のソフト以外の余計な話が多い本です。

VOCALOIDやCubase本体の勉強をしたいのであれば、
他にもっと参考になる本が沢山発売中ですので、
あえてこの本を手に取る必要はないかと思います。

VOCALOID for Cubaseを勉強したい人にはお勧めですけど、
他のソフトの説明部分を邪魔に感じてしまうこともあるかも。

DTMの基礎知識があることを前提としている本なので、
完全初心者の人は手を出さないように注意しましょう。

まあ完全初心者はVOCALOIDforCubaseに手を出さないと思うけど…。


【音楽療法のための即興演奏ハンドブック】
音楽之友社 若尾裕・岡崎香奈著

難易度(★★★☆☆)
お勧め度(★★★★☆)

音楽療法(音楽によるセラピー)を行うにあたって
ピアノでどのような即興演奏をするかの教科書です。

作曲とは無関係なようでいて扱う内容が地味に濃く、
作曲者としても参考になる点が多いのでお勧めの本。

特にモードについてはその辺の音楽理論書よりも
明快に必要性を説いていて非常に勉強になります。

モードの話が普通に出てくるくらいの難易度はあるので注意。


【装飾音…西洋音楽と日本音楽における比較…】
信山社 小笠原勇美著

難易度(★★☆☆☆)
お勧め度(★★★☆☆)

クラシックの楽譜に記載されている装飾音記号を解説する前半部分と、
それを日本音楽に取り入れたら便利じゃね?と提案する後半部分。

前半と後半は正反対の流れですけど、どちらもそこそこ面白い。

ただ惜しむらくは大きなテーマが2個もあるのにページ数が少ないこと。
もっと詳しく知りたかったのにどちらも中途半端で終わってしまいます。

テーマを一つに絞ったら良著になり得ただろうに残念です。


【作曲の技法バッハからヴェーベルンまで】
音楽之友社 小鍛冶邦隆著

難易度(★★★★☆)
お勧め度(★★☆☆☆)

著名な作曲者と著名な楽曲の分析だけで話が終わってしまい、
その根源にあるものは分析されない典型的な音楽鑑賞者向け本。

また日本語の難解(古臭いではなくただ難解)な表現が多く、
かなり読みにくくなっているので難易度は★+1としました。

音楽作曲者としては無理に読む必要はないでしょう。
posted by sakha at 20:01| 音楽理論関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月02日

2014年10月に読んだ本の感想

予告通り週1冊程度のペースで本を読んでいますけど、
ブログで記事にするほどの良著には出会えなかったな。

と言うか本の内容をネタにして雑談するならtwitterの方が良さそうなので、
書評は基本的にtwitterで書いて一月に1回ブログでまとめることにします。

もちろん良著に出会ったら話は別です。


【初歩から始める!作曲の本】
西東社 小川悦司著

難易度(★★☆☆☆)
お勧め度(★★★★☆)

本当の初心者が読むと少し難易度が高いかもしれません。
楽典程度の内容は理解しておけば気軽に読めるはずです。

いわゆる一般的なポップス音楽理論はほぼ全て説明してくれるし、
実例として00年代JPOPの有名曲を挙げてくれるので理解しやすい。

値段も考えるとお勧め度は★5になってもおかしくないレベル。

唯一の難点は目新しい部分があまりないところかな…。

既にポップス音楽理論をある程度勉強している人だと、
知っている内容ばかりで面白くないかもしれません。

中級者以上にはあまりお勧めできないから★−1。
楽典卒業程度の人には本当にお勧めできる本です。


【なるほどベース理論ゼミナール】
リットーミュージック 宮脇俊郎著

難易度(★★☆☆☆)
お勧め度(★★☆☆☆)

題名を見るとベースの音楽理論を学ぶ本に見えますが、
実際はベースを"使って"音楽理論を学ぶ本になります。

ベースを使うだけで内容は普通の音楽理論なので注意。

音楽理論上ベースがどう言う立ち位置なのかと言った
ベースならではの考え方すらほとんど出てきません。

誤解を招きそうな題名なのでお勧め度は★−1しました。

ベースを使って音楽理論を学びたい、と言う人にはお勧めできます。


【知識ゼロからはじめるボーカロイド作曲講座】
 BNN新社 竹内一弘/10日P著

難易度(★★☆☆☆)
お勧め度(★★★☆☆)

知識0と言う割には少々難易度の高い本です。

題名どおりVOCALOIDを使用して作曲することが前提になるので、
VOCALOIDを使いたい人にはお勧めだしそうでなければ不要です。

前者の人にはお勧め度★4で後者の人には★2かな。

余談ですけど10日Pと言う人の話は全体の4分の1程度しかないので、
この人のファン(?)のような人は少し期待外れになるのかもしれません。


【響きの科楽】
早川書房 ジョンパウエル著

難易度(★★☆☆☆)
お勧め度(★★★☆☆)

音楽コラム風に書かれた音響学の本です。

かなり軽い口調で雑談風に話は進んでいくものの、
管弦楽や音響学についてはそこそこ詳細に勉強できる。

暇潰しに読んでみると勉強になるかもしれません。

音楽素人でも読めるように楽譜さえほとんど使っていない。
と本書の中で著者自身はこの本をそう紹介していますけど、
楽典程度の知識はあった方が読みやすいかと思います。
posted by sakha at 20:31| 音楽理論関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする