2016年12月23日

リハビリ

かなり長い期間全く音楽に触れない生活をしてしまったので、
極端な話作曲ができるのかどうかすら分からなくなってしまった。

そんな状態なので軽くリハビリをしてみます。

長期間作曲しなかった理由も今回リハビリする理由も特にはありません。
あえて言うとしても趣味ってのはそんなものだろうとしか言えないかな。


・noizy faith



何をやっていいのか分からないので何も考えずに作ってみた。
そうしたらこのブログを始める以前の自分の曲っぽくなった。

なんとも格好悪いけどこういうのが自分の原点なんでしょう。

何も考えずに作ったから曲の構成が滅茶苦茶なのは当たり前。
ではそれ以外の部分はどうかと言えば作曲も編曲も酷くはない。

作曲面では楽節の繋ぎ方が下手だなぁと思うのと、
編曲面ではリバーブかけすぎ病にかかってる感じ。

ただまあどちらも短期間で修正できそうな気はするな。


・睡蓮



続いては曲の構成を事前に考えてから作曲してみます。

小林幸子のVOCALOIDを買っておきながら殆ど使ってなかったから、
彼女を利用していつもの演歌ロックを作ってみることにしました。

小林幸子のVOCALOIDが扱いにくくて編曲するのがかなり難しかったな。
サビでボーカルがトップノートになってない時点で苦労のほどが伺える。

リズムギターが実は竹笛の音というトラップは上手くいった。
間奏で静まり返るとぎりぎり笛の音だと気付ける線を狙った。


・Great Trek



2曲ほど作ってみたもののどうにも作曲を楽しめません。
昔は作曲中にもっとトリップしていたような気がする。

良い曲を作ることが目的なら別に楽しまなくてもいいんだけど、
曲作りを楽しむことが目的なら楽しめなくなったら本末転倒だ。

なんかこう俺の冷えたハートを熱くする何かはないのかね。

とりあえず手持ちの音源の色々な音を延々と聞いていたら、
アフリカの戦いの歌らしい音源に熱くなれそうな何かがあった。

と言うことでその歌を中心としたテクノを作ってみました。

完成した後に客観的に聞いてみると前2曲と大差ない、
と言うか音楽理論的にも編曲的にも下手くそですけど
作ってる最中は久しぶりにトリップできたので満足です。

曲を聴いているだけでは絶対に味わえない恍惚感があるんだ。

それを体験してしまうと作曲は絶対に止められないし、
逆にそれが体験できなくなったら作曲やる意味が無くなる。

久しぶりにそれを体験できて安心しました。
posted by sakha at 21:10| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月23日

ブログ内容の分析と今後の方針について

このブログの更新を停止してもう2年が経とうとしています。

仕事が暇になったら更新再開しますとは言い続けているものの、
いつになったら仕事が暇になるのかは全く予想が付かない状況。

このまま更新停止状態を続けるのは色々な意味でもったいないので、
仕事が暇になったらではなく、仕事が忙しい中でも更新できるように
このブログの今後の方向性について見直しを行ってみたいと思います。


・アクセス数による分析

このブログのアクセス数は現在のところ月15,000PV程度です。
更新停止して完全放置している割にはそこそこアクセスがある。

どのページのアクセスが多いかと言うと音楽理論と書評が半分半分。
%で分けると音楽理論45%・書評45%・その他10%と言う感じです。

このブログでは対位法・和声・管弦楽・現代音楽・ジャズ・日本音楽等
様々な音楽理論を扱っていますけど、どれもアクセス数は似たようなもの。

特定の音楽理論のページだけ人気が高いと言ったことはない。
あえて言うなら日本音楽のページは少しだけ人気が高いかな?

書評についてはブログトップからリンクを張っている
【読んだ本の評価と感想】ページの人気が非常に高い。

このページはそこそこ他の人の役にも立っている気がするので、
完全放置ではなく随時内容の修正や追加を行っていきたいです。

その他10%のアクセスはいわゆる時事ネタ的なアクセス。

新発売のソフトをレビューするよ!とか、
佐村河内さんの指示書を読み解くよwとか。

この手のアクセスは時事ネタの記事を書けば書くほど増える。
ただこのブログに求められているのはその方向性ではないはず。


・今後の方針

仕事が忙しいと音楽理論の勉強はできないと言うのが前提条件。

つまりアクセス数の半数を占める音楽理論の記事は書けない。
となると必然的に残り半数の書評の記事が中心になります。

と言うことでようやく結論に辿り着きましたけど、
これからこのブログは書評中心のブログになります。

音楽理論を勉強する過程で副産物として書評を書くのではなく、
書評を書くことを目的として音楽理論本を読んでみようかと。

手段の目的化になってしまってあまり良くないんですけど、
仕事とブログの更新を両立させるにはこれしかなさそうです。

もちろん仕事が暇になったら音楽理論中心のブログに戻る。


・おまけ

時事ネタ的な話はこのブログの方向性とは違うものの、
私個人としてその手の話をしたい時は多々あります。

またアクセス数から考えると需要はまるでないんだけど、
私個人としては曲を作っている時間が一番楽しいのでw
今後も自作曲については公開を続けていくつもりです。

ただこの2つについてはおそらくこのブログには不要な記事。

現在のブログの状況がまさに問題点を露呈しているんですけど、
新着記事が自作曲の公開と時事ネタ記事で埋まってしまっていて
ブログの主流である音楽理論や書評の記事がTOPにないんですね。

この2つはこのブログではなく別の場所でやるべきじゃないかな?

最近仕事の関係でtwitterを始める必要性が出てきたので
https://twitter.com/sus4add7
音楽ネタや雑談についてはtwitterを使おうかなと思ってます。

いやと言ってもすぐに飽きるかもしれないけどw

まあよりよい方向性を目指して色々と試してみましょう。
posted by sakha at 22:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月16日

組曲『白い飛び羽根』

毎年七夕月間には七夕曲を作る。

と決めていたものの残念ながら昨年は作れませんでした。
昨年の今頃は本当に余裕がなかったので仕方ないことです。

http://sakha.seesaa.net/article/358746456.html
まあ↑の2曲目はもちろん七夕を意識して作ったので、
昨年作った七夕曲はこれだと言うことにしておきます。

さて、では今年の七夕曲は何を作ろうかな。

前回組曲を作ってみたら独特の面白さがあったので、
今年のテーマは組曲『白い飛び羽根』としてみました。

古来から七夕には7をテーマにした7種類の歌を詠むと言う風習があります。
私もそれに習い今年は7をテーマにした7種類の白い飛び羽根を作ってみましょう。

7曲作る前に秋が来そうだけど気にしない。


No.1-introduction for 7 polyphony


1曲目のテーマは7声対位法。

最初から最後まで白い飛び羽根のイントロを演奏する1声に、
残り6声が順番に加わってそして順番に離れていきます。

白い飛び羽根のイントロはある程度進行が固定されてしまうので、
ベースラインに思われる声部が実はベースラインではないと言う
引っ掛けを多用してコードが変わっているように見せかけています。

まあとは言っても個人的には最初から最後までコード進行は同一のつもり。


No.2-framework of seven beat-


2曲目のテーマは日本流七拍子。

まあ一言で説明すると三・三・七拍子の七拍子のことです。
西洋音楽理論で読み替えるなら"7拍"がテーマになる。

全音符2分音符4分音符8分音符16分音符32分音符、
付点や変則リズムも加えて様々な7拍を曲中に仕込みました。

白い飛び羽根の歌詞って7文字ごとに区切ると厨二的かっこよさがある。

それが原点だったので当然のごとく歌ものになったんですけど、
いざ歌ものにしてみると7文字絞りがきつすぎて歌詞が足らない。

と言うことで七文字七夕曲の元祖である(?)きらきら星さんの力を借りることにしました。


No.3-native rhythms to Altair-


3曲目のテーマは7連符リズム。

一般的な3連符リズムを6/8拍子と表現するなら、
この曲は14/16拍子、あるいは28/32拍子と言える。

まあ拍子で考えると非常に難しくなるんですけど、
単純に言えば1拍が7等分されているだけの曲です。

1拍を7等分すると音符1個の長さは28分音符になる。

28分音符を2個並べると14分音符になります。
3個並べると…えーと、9.3分音符になるのか?

この曲はあえて単純な4拍子に聴こえるようにしています。

しかし曲中で使っているのは上記のわけのわからない音符なのでw
4拍子は4拍子だけどかなり摩訶不思議なリズムに聴こえるはず。

7連符リズムはネタ音楽理論のようでいて、
実際に使ってみると案外有りのような気がした。

14分音符は16分と12分両方の性質を持った素敵な音符。

あとおまけとして、この曲はコード(?)進行の方でも
"7"と"白い飛び羽根"を意識したネタ進行をしています。

この進行を七夕ソナタと名付けたい。


no.4-white jump down-


4曲目のテーマはBPM77。

折り返し地点と言うことでまったりとBPM77の曲を作ります。

低速曲を作るに当たって一番避けたいのが倍取りされること。
BPM154の曲に聴こえてしまっては何の意味もなくなります。

そこで今回は対抗策として付点リズムに頼ってみました。

○○○/○○○/○○この8分音符3-3-2のリズムを中心にすることで、
BPM77の8分音符をBPM154の4分音符に倍取りしようとしても
5拍目に強拍がないからBPM154の曲として成立しにくくなります。

これならBPM77の8分がBPM154の4分と取られる可能性はないはず。

蛇足ですが題名のdownは下降ではなく羽毛の意です。

最初はwhite jump featherにしようかと思ったんですけど
jump↑down↓の縦ノリ(?)的面白さを優先することにしました。


no.5-Stairs of the feather-


5曲目のテーマは7小節。

一般的な楽曲は大抵8小節を一組として作られています。
しかし今回の曲はあえて7小節を一組としてみました。

一組7小節の楽曲を作る方法は大別して2種類ある。

8小節目と次の1小節目を重ねてしまう手法と、
4小節/3小節と不揃いな二組に分ける手法です。

前者の方法は通常の作曲手法を流用して作成できるものの、
常に1小節目が先行入力されるから忙しない雰囲気になる。

後者は本来一組の部分を二組にするから普段の倍手間がかかる。
しかも本来一組の部分が二組になるからこれもこれで忙しない。

この曲は後者7割・前者3割程度で構成されています。

1小節減ることで忙しなくなるのはどうしても避けられないから、
むしろそれを逆手にとってこの曲は構成も忙しなくしてみました。

白い飛び羽根の本来のAメロ部分の後半をBメロにしてしまい、
本来のBメロをサビにして本来のサビをアウトロにしました。

サビが始まる頃にはもう曲が終わっていると言う忙しなさ。

ただ白い飛び羽根はBメロがイントロになっている珍しい曲なので、
今回のようにBメロをサビ化した方が自然に聴こえないこともない。


No.6-Hydrangea otaksa-


6曲目のテーマは七和音。

ここで言う七和音は七の和音(7thコード)ではなく、
三和音四和音の仲間としての七和音を意図しています。

つまりドレミファソラシを全て同時に鳴らす和音と言うこと。

七和音の欠点はまあどう頑張っても不協和音になることと、
音階の構成音を一度に使ってしまうからコード進行ができない。

七和音だけで曲を作ろうとしたらきっと滅茶苦茶な曲になる。

…と、思ったんだけど。

結果的には七和音と歌と雨音だけのしっとりとした曲になりました。
作る前の自分の想像と正反対の方向に進んでいって面白かった。

七和音だから本質的にはほぼワンコードといっていいです。
もしコード進行を感じるならそれは根音や転回の力でしょう。

ちなみに上で触れたとおりこの曲は雨をイメージしています。

こう言うとさらさカッターで成敗されそうですけど、
個人的には雨の七夕もそれはそれで美しいと思う。


No.7 -7/7-

7曲目のテーマは7拍子。

このブログの題名的にやはり7拍子は外せません。

最初は7分の7拍子をテーマにしようかと思ったけど、
白い飛び羽根を尊重して7/4+7/8+変拍子としています。

組曲の主題的に7曲目は白い飛び羽根を最大限に尊重したかった。


今回の組曲のテーマは白い飛び羽根であり"7"なんですけど、
組曲全体を通しての主題は『七夕暦での一年間』となります。

No.1 七夕終了直後
No.2 秋
No.3 冬
No.4 1月6日(七夕から一番遠い日)
No.5 春
No.6 梅雨
No.7 7月7日

1曲目から4曲目中盤までは七夕から遠くなっていくので
白い飛び羽根要素が細かく分割され段々と薄れていきます。

4曲目中盤からは一転して段々と白い飛び羽根要素が強くなる。
折り返しの4曲目は特に意識的に前半と後半の曲調を変えています。

なぜこの主題を選んだかと言うと前回組曲を作った時の反省点から。

最初にやりたいことをやってしまうと後半戦で飽きると言う反省w

この主題にすれば七夕に到達するまで(7曲目まで)の曲は
白い飛び羽根要素を全力で使えず自ずと七夕パワーが落ちます。

結果として7曲目に全力を注ぎ込むことができる。

と言うことで7曲目は全力で白い飛び羽根リスペクトです。
全力すぎてBPMが40くらい増えましたが仕方ないことです。
posted by sakha at 07:07| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月29日

佐村河内守さんの指示書を元に曲を作ってみる

ゴーストライター問題で今世間が騒がしいですけど、
話題になっている指示書が個人的に面白かったのでw

内容を適当に解釈しつつ実際に曲を作ってみます。

tes.jpg

ちなみに指示書の内容は↑こんな感じ。


・全般

指示書の中からポイントを適当に抜き出してみます。

>(無調−ニ短調)不協和音と機能調性の音楽的調和
>西洋音楽の起源であるグレゴリオ聖歌の単旋律法から、
 調性確立前の中世ポリフォニックを経て、
 さらに調整確立直後のバッハまでの宗教音楽の技法の全てを、
 作曲家独自の現代語法により同化統合させ生まれた真の宗教現代音楽
>(更に高い完成度の為ならば、破りえぬ規則は一つもない)

調性は無調&ニ短調と指定されています。

指示書では無調を説明する単語として"不協和音""ペンデレツキ"とある。
ペンデレツキは音響系の効果音的な和音を多用する現代音楽家だそうです。

また終盤になるほど協和度が高くなる指示があると言うことは、
この曲では不協和ではなく協和を理想としていることは明白。

つまりこの曲の調性はあくまでニ短調でいいんだけど、
調性のない不協和音(トーンクラスター等)のような
ニ短調ではない無調の和音を効果的に使えと言うこと。

また、ニ短調についてはグレゴリオ〜バッハまでと指示があります。

バッハまでだと機能調性が完全には成立していない時代なので、
和音進行等はかなり好き勝手にやっても問題はないかと思われる。

以上のことをまとめると↓こんな感じになるかな。

ニ短調を中心として対位法で自由に作曲する
機能調性時代の規則を守る必要は全くない
中世には無かった不協和音を使っても良い


>上昇してゆく音楽(紆余曲折なドラマはありつつも)
>3管編成で書く(時間として74分)
>受難・混沌・祈り・啓示の4つの主題で展開される特殊なソナタ形式
>終曲部の天昇コラールで4つの主題の融合

調性以外の指示はこんな感じです。

3管編成で74分、上昇していく音楽にする。

主題は4つあってソナタ形式にするらしい。

A/B'/C'/D'→A/B/C/Dではなく
A+B/C'+D'→A+B/C+Dだと思われる。

前者だと4つの主題の融合とは呼べないでしょう。
と言うことで次は4つの主題について考えてみます。


・祈り部

>協和5対不協和5 → 協和9不協和1
>中世ポリフォニック調性確立前
>中世ポリ技法を独自の現代語法と融合させ中世宗教的無限旋律を確立
>それと解かる特徴的な教会フレーズは独自の現代的語法に変化させ使用
>祈り部・啓示部は神聖さを決して失わない(不協和使用箇所頻度注意)

ポリフォニック時代を含めるのか含めないのかはっきりしてほしいw

まあモノフォニックだけなら協和度も糞もないと思われるので、
パレストリーナ時代くらいまでを含めてしまっても良いはず。

グレゴリオ聖歌で特徴的な二重導音や完全5度和音を
現代的な和音でアレンジすれば良いんじゃないかな。

Dドリアンで作曲しちゃっても面白そうです。


・啓示部

>協和7対不協和3 → 協和10不協和0
>バロック時代調性確立直後

啓示部は指示が少ない。普通にバッハ時代のクラシックを作ればOK。

とは言え楽式を見ると分かるとおりラストを飾るのは啓示部だし、
宗教音楽なんだから当然一番大事な主題は啓示部になるはずです。

一番しっかりと作るべき主題。


・受難部

>協和3対不協和7
>受難や怒りを表す宗教的アレグロ
>受難部の不協和使用はペンデレツキより2回り増強し凶暴性と神秘性を

宗教的アレグロってのが何なのかよく分からんけど、
まあ土台はバッハ時代を前提に作れと言うことかな。

そこに不協和音を3対7になるくらい大量にぶちこめと。


・混沌部

>協和2対不協和8
>特にあてはまる例なし
>独自の考えに基づき中世の宗教的混沌を表現(唯一の不協和優位)
>前例のないほどの宗教性(中世の)を前面に出す為、常に上記の技法を中心に独自法を編む。

こちらは受難部とは逆で現代音楽を作れと言うこと。

受難部が協和3不協和7なのに混沌部が唯一の不協和優位と言うのは、
別に間違えたわけではなくw受難部は確かに不協和の方を強くするけど
あくまでメインはバッハ時代のクラシックにすると言うことでしょう。

混沌部は完全フリーで自由に宗教的混沌を表現していい。

前例のないほどの宗教性(中世の)と言う表現もよく分からんけど…。
中世の、って補足説明を付けた時点で前例はあるんじゃないかw


・実践(第一楽章)

第一楽章【救済の祈り】


楽式はC−A−B−A−B−A−C−D−B−A−B。
楽式で書くよりは画像で見たほうが分かりやすいかも。

交響曲全74分の内20分はこの第一楽章になりますけど、
そんな超大作を作っている暇はないので2分にしましたw

祈り部はまあ適当にグレゴリオ聖歌っぽいフレーズを作って、
それを段々とポリフォニックにすることで協和度upとしてます。

啓示部は自分の好きなように作ったw

受難部は半音階的和声や半音音階を取り入れてみました。

いや指示書ではこの時代の音楽技法はスルーされてたけど、
混沌部と対比させるならこっちの方が分かりやすいと思って。

混沌部はとりあえずクラシックで前例がなさそうなものを探して、
何を血迷ったかシンセのループフレーズを投入してみることにw

前半から偽クラシックっぽいけど後半で完全に偽クラシックになった。


・実践(第二楽章)

第二楽章【魔の囁き】


第二楽章の楽式は第一や第三と違ってかなりトリッキーです。
指示書どおりに曲を作ろうとしたら間違いなくここが最難間。

基本的には混沌→祈り→啓示→受難を延々と繰り返すんですけど、
受難が段々と弱まっていき最終的に消えてしまうのが難しい点です。

指示書をどう読み解くかで解釈が2パターンに分かれる。

まず、啓示をサビとしてAメロ→Bメロ→サビ→間奏とする解釈。
この場合間奏の音量が段々下がっていき最後は間奏が消えサビで締め。

これならラストは格好良く締まるんじゃないかと思いますけど、
序盤はサビが目立たず間奏だけが目立つ曲になってしまいます。

序盤で間奏をサビだと思われてしまうと楽式が完全に崩壊する。

また、Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビと受難をサビ化する解釈もある。
この場合序盤は自然に聴こえますけど最後にサビが消失する欠点がある。

どちらの解釈を取って欠点をどう解消していくか。


私は後者の立場を取りつつ最後のサビを啓示化させることで
サビの音量が下がり消失してしまう欠点を誤魔化してみました。

パート間のリズムパターンを意図的に特徴あるものにしておいて、
最後に受難のリズムで啓示部をやることで調性的には啓示なのに
あたかも受難のサビで最後が締まっているかのような印象を持たせる。

と言う試みだったんだけど上手くいったかどうかは謎ですw

楽曲の長さは第一楽章同様10分の1の3分間にしました。
正直なところ10分の1にしてもまだまだ長くて面倒くさい。

一応第三楽章まで作る予定だけど3連続オーケストラはきついのと、
指示書の内容的にも一度ハープシコードは使っておきたかったので
第二楽章はハープシコード&バイオリン&サックスの三重奏にしました。

全体的にジャズ風味なのでサックスにした時が一番落ち着いた。

サックスの是非はさておきハープシコード+楽器1〜2個の構造は
バッハ時代の対位法ではお約束だから指示書的にも問題はないだろう。


第三楽章【天昇賛歌】


第三楽章は楽式的には超単純です。

前半は受難→祈りを何回も繰り返すだけで、
間奏の混沌を挟んで後半は祈り→啓示の繰り返し。

楽曲の構造を深く考えなくても作曲できるから楽ですけど、
逆に楽曲の構造が単調だから普通にやると面白みがない。

特に祈りが楽曲の半分を占めてるのが厄介だと思います。

最初から最後まで祈りと何かの繰り返しになるわけだから、
祈りの主題については繰り返しに耐えられるものにしたい。

そして最後に控えるのがついに出た天昇コラール。

4つの主題とは祈り・啓示・受難・混沌のことでしょう。
最後にこの4つを全て複合させて、かつ"協和"させる。

指示書を見るとわかるとおり受難や混沌を演奏しつつも、
全楽曲中一番の協和度をラストに持っていくことになる。

受難や混沌が鳴ってるのに協和とはなんぞや。
これの答えを出すのが第三楽章になるでしょう。


と言うことで実践。今回も曲の長さは10分の1です。

流石に今回は2分24秒でまとめるのは難しかったので、
前半と後半の繰り返しを1回減らすことにしました。

個人的には減らさない方が綺麗にまとまったと思うんだけど…。

天昇コラールは本来は第三楽章の4主題でやるものだろうけど、
私は他の楽章の主題も借りてきて全部ぶち込むことにしました。

ちょっと混ぜすぎた感もある。まあこれはこれでいいか。

いい加減この指示書の展開にも飽きてきてしまってw
最後が適当な作りになってしまったのが惜しまれる。


・最後に

最後に改めて指示書の感想を書いてみます。

まずこの指示書は作曲たり得るかどうか。

私はこの指示書レベルの内容なら作曲者を名乗っていいと思います。
メロディだけの作曲を作曲と言うならこの指示書も作曲でいいよ。

法的な話をすれば作曲として認められるのはメロディだけであって、
コード進行やこの指示書のような楽式?の作曲は作曲と認められない。

しかしまあ実際作曲をやっている人の視線で考えるとするなら、
コード進行の作成作業は間違いなく作曲の範疇に入るでしょう。

それと同様にこの指示書の作成もおそらく作曲の範疇に入る。

と言うことで私は佐村河内守さんは作曲家と呼んでいいと思います。
(この指示書も偽物だったらもうどうしようもなくなりますけどw)

そしてこの指示書をもらって、しかしその指示にあまり従わずに
自分の好きなようにオーケストラ曲を作ってしまったと言うなら、
私個人としてはむしろその編曲家の方が悪者に見えてしまうかな。

あくまで音楽的な側面からだけであの事件を考えると私はそう見えます。


では、この指示書は作曲として良い出来だったのか。

と言うと、指示書の内容は残念ながら凡作としか言えないw

まず一番残念な点は混沌部が他の部に比べて非常に空気なこと。
混沌部は他の部より量が少なく、音量?も常に低めになってます。

そもそも混沌部以外は全て宗教的アレグロ的なものになるわけで、
混沌部が目立たないと普通の宗教的アレグロ曲で終わってしまう。

そして残念な点2点目は最初が必ず受難MAXから始まること。

曲の最後が必ず啓示MAXになるのはクラシックなら分からなくもない。
最後はやはり調性をしっかりさせて大々的に終わらせたいんでしょう。

ただ最初を常に受難、しかも楽曲中一番の音量とするのは
楽式としてあまり面白くないし作曲する側としても困ります。

全楽章イントロが似通ってしまって困るんだよw

そして最後に、そもそも楽式として面白みがありません。
どれもこれも昔からよくあるパターンではないでしょうか。

混沌部は目立たないし最後は全部啓示で機能調性に戻るし
楽式は昔からのパターンだとどこが現代音楽だか分からない。

この指示書は現代音楽の作曲にはなっていないと私は感じます。
雑音を取り入れた普通のクラシックと何も変わらない気がする。


と言うことで私の結論としては以上。

佐村河内守さんは作曲家だけど現代音楽の作曲家ではない。
posted by sakha at 20:36| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月01日

2014年

気付いたら半年間も放置してしまってました。
今の仕事は全く暇になる時期はないと気付いたw

1〜2週間程度暇になることは時々あるんだけど、
すぐに忙しくなるから音楽の勉強をする暇がない。

とりあえず今年はもう何の勉強もできそうにないので、
来年はどうにかして時間を作ることを目標にしたいです。

来年は仕事のやり方ももう少し上手くなるだろ。

1〜2週間程度暇になる時期があることは分かってるから、
最悪勉強はできなくとも曲作りのほうは続けていきたいな。

何だかんだで今の私はDTMやってる時が一番楽しいし。
posted by sakha at 21:31| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする